松竹芸能所属のピン芸人で、事故物件住みます芸人として活躍している松原タニシさんの実体験を綴った著書「恐い間取り」が10万部を超えるベストセラーになり映画化されました。
映画タイトルは「事故物件 恐い間取り」で、監督は「リング」を手掛けた中田秀夫監督です。
そんな松原タニシさんが、これまでにどんな事故物件に住んで、どんな怪異に遭遇したのか徹底解説します。
松原タニシの「事故物件遍歴」
タニシさんはこれまでに多くの事故物件を借りていますが、仕事や立地の都合で時々様子を見に行く程度の物件も存在するため、各物件の詳細情報には「入居期間」ではなく「契約期間」と記しています。
1軒目「大阪 1R10帖」

1軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 1R10帖 |
家賃 | 45,000円 |
契約期間 | 2012年12月~2013年12月頃 |
曰く | 殺人・違法建築 |
[大阪 殺人 事故物件]で検索し一番最初にヒットした物件です。
正確にはこの部屋で事件が起きたわけではありませんが、不動産屋界隈では”幽霊マンション”として有名で、殺人事件や飛び降り自殺、幽霊の目撃情報に加えて違法建築もあり、マンション全体が事故物件扱いになっています。
- 後輩芸人を部屋へ招待した際、部屋へ向かって廊下を歩いてくる後輩芸人の背中に張り付くような距離で、ニット帽を被った男性がくっついていたが、一瞬視線を外した瞬間にいなくなった。しかも後輩芸人は気配すら感じていない。
- 部屋には定点カメラがあり、無数のオーブが飛び交うのは当たり前で、白い布のようなものまでも飛び交う様子がカメラに収められた。
- 住みはじめてから一週間後に住んでいるマンションの前でひき逃げに遭う。しかも引っ越しを手伝った二人の後輩も同時期にひき逃げの被害に遭っていた。
- 引っ越し初日の夜寝ていると友人から電話が入る。部屋は無音状態にもかかわらず電話の相手には女性の歌声が聞こえていて、女性とカラオケにいると勘違いされる。
- 住み始めてしばらくすると肩が異様に重く感じるようになる。そしてラジオ出演のため京都に行った際、喫茶店に入ろうとすると店員さんに「入らないで!」と入店拒否をされ理由を聞くと、「あなたの肩に女がしがみついているの。その女に入られると困るから出ていって。」と言われる。
- シャワーを浴びていると浴室に設置された曇ったガラスに突然「シャンプー」という文字が浮かび上がり、その後シャンプーを使おうとすると中身が空になっていた。きっとシャンプーが切れていることを教えてくれたんだと感じ、女性の霊に愛着を抱くようになる。
- 怪談イベントで一緒になった占い師の方に「体が半分人間ではなくなっており感情がなくなっている」と言われる。実際この頃のタニシさんは恐怖に慣れすぎたせいか無感情であることを自覚している。
- 『稲川淳二の怪談グランプリ』のオーディションで自己紹介をはじめた途端、カメラマンが身につけていた数珠が弾け飛び、プロデューサーに「もう何も話さないでくれ」と頼まれそのままオーディションを合格する。
本人による解説動画
2軒目「大阪 2DK」

2軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 2DK |
家賃 | 26,000円 |
契約期間 | 2014年~2015年 |
曰く | 殺人 |
この部屋では息子が母親を殴打し、その後バスタブの水に顔を沈めて殺害するという事件が起きており、畳の下の血痕はこの時のものだろうか…。
この時の犯人は精神鑑定の結果不起訴になり、一度はグループホームに入りましたが、その後グループホームを脱走し通り魔事件を起こしている。
- 洗面所の排水の流れが悪く、割り箸を突っ込んでみたところ大量の人毛が出てきた。記録に残そうとカメラで撮影しようとするが、カメラが故障してしまった。
- 襖を閉めて出かけても、帰宅すると勝手に開いている。
- ある日携帯の留守電に「ゴボ、ゴボ、ゴボゴボゴボ…」と水中で何かを話しているかのような謎の音声が2分間記録されていた。さらに後日、知人の携帯の留守電にも同じような音声が記録されており、発信元はタニシさんになっているが、そもそも本人は電話をしていない。
- 玄関のドアノブをガチャガチャされたり、郵便物が勝手に持ち去られたりした。(事件を起こした息子が戻ってきたのではないかとされています)
本人による解説動画
3軒目「大阪 1K6帖ロフト付き」

3軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 1K6帖ロフト付き |
家賃 | 35,000円 |
契約期間 | 2016年1月~2017年7月 |
曰く | 2件の首吊り(ロフト・ドアノブ) |
1件目はロフトの柵で、2件目は玄関のドアノブに座るような格好で首吊りが起きている物件です。
- 住みはじめてから頭痛に悩まされるようになり、1ヶ月が過ぎる頃には常に体調が悪く、些細なことでもイライラするようになった。
- 後輩芸人がロフトに泊まったあと、翌日から激しい頭痛に悩まされるようになり、およそ1ヶ月間頭痛薬なしでは生活できなくなった。
本人による解説動画
この動画でタニシさんは家賃を36,000円と言っていますが、タニシさんの著書「怖い間取り」には35,000円と記載されています。
この動画が撮られたのは2021年で、当時の記憶が曖昧な可能性もあるため、このページではより正確な情報だと推測される35,000円と記載しています。
4軒目「千葉 1K6帖」

4軒目 | 詳細 |
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所在地 | 千葉 |
間取り | 1K6帖 |
家賃 | 27,000円 |
契約期間 | 2017年7月~2018年6月 |
曰く | オーバードーズ(薬の過剰摂取) |
- 引っ越し初日、部屋に入った途端に体に力が入らなくなり、動く気力がなくなる。そしてそのまま翌朝まで気絶。
- アパートの前の狭い路地の向かいにある一軒家に「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ…」と人が通るたびに大きな音がなる謎の防犯センサーが大量に仕掛けられており、ほぼ人通りのない狭い路地にもかかわらず深夜もずっと鳴っている。
- ある番組の撮影でのこと。とあるタレント(たしかはるな愛さん)がこの家に近付くにつれ「耳鳴りがする」と言い始め、家の前まで来たところで「どうしても中に入れない」と泣き出してしまう。
- 上記の撮影が終了し撤収作業をしていると、女性スタッフの一人がロフトを指差し「柵に女がしがみつきながら”あっちへ行け”、”あっちへ行け”と言っています」と言い始める。
- タニシさんが退去したあとしばらくの間ドアノブにお守りがぶら下げられる。数カ月後やっと決まった次の入居者も3週間ほどで退去している。(近隣住民から寄せられた情報)
本人による解説動画
5軒目「大阪 3DK」

5軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 3DK |
家賃 | 30,000円 |
契約期間 | 2017年7月~2018年9月 |
曰く | 仏壇で首吊り |
仏壇から伸びた紐が首に括り付けられ、尻もちをついた状態で発見されている。
- この部屋で寝ても体力が回復しない。
- 「おちゅーん」というネット配信番組の企画で、仏壇が置かれていた部屋で怪談をしたときのこと。謎の黒い影が通り過ぎるのがはっきりと映った。
本人による解説動画
6軒目「東京 1K10帖」

6軒目 | 詳細 |
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所在地 | 東京 |
間取り | 1K10帖 |
家賃 | 60,000円 |
契約期間 | 2018年~ |
曰く | 首吊り(場所不明) |
この頃のタニシさんは大阪で仕事があるときは大阪にある5件目の事故物件に泊まり、東京で仕事があるときはこの部屋に寝泊まりするという生活をしていました。
ちなみにこの部屋は同じ事務所の漫才コンビ「三日月マンハッタンの仲嶺さん」と2人でルームシェアをしており、タニシさんは東京で仕事があるときしか来ないため、普段は仲嶺さんが一人で住んでいました。
- タニシさんが久しぶりにこの部屋に訪れると、仲嶺さんに「昨日帰ってきました?」と聞かれ「帰っていない」と答えると、仲嶺さんいわく「5日連続で明け方に玄関のドアが開く音が聞こえ、キッチンの方でゴソゴソ音がしていたからタニシさんが帰って来たのかと思った」と言われる。
- 天井にある青白いシミのあたりから「ビビビビッ」と謎の音声が日常的に聞こえる。
本人による解説動画
7軒目「大阪 1K8帖」

7軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 1K8帖 |
家賃 | 30,000円 |
契約期間 | 2018年~2019年 |
曰く | 自然死(老衰) |
- ネット配信番組(おちゅーん)で引越し祝い中継を行うことになったときのこと。機材準備をしていた男性スタッフが配線の抜き差しを永延と繰り返すと謎の行動をし、配信スタートが30分遅れた。スタッフいわく部屋に入る前から嫌な感じがしていて、部屋に入った途端に何も考えられなくなったとのこと。
本人による解説動画
8軒目「大阪 2DK」

8軒目 | 詳細 |
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所在地 | 大阪 |
間取り | 2DK |
家賃 | 31,000円 |
契約期間 | 2019年10月~2020年10月 |
曰く | 死因不明 |
死因は不明ですが、亡くなった場所はトイレです。
- 部屋全体が完璧にキレイにされており、トイレの便器も壁紙もクリーニング済みにもかかわらず、トイレからおばあちゃんの臭いがする
9軒目「沖縄 1K6帖」

9軒目 | 詳細 |
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所在地 | 沖縄 |
間取り | 1K6帖 |
家賃 | 55,000円 |
契約期間 | 2019年11月~2020年11月 |
曰く | お墓の上に建っている |
正確にはここで誰かが亡くなったわけではないので事故物件ではありません。
沖縄で事故物件探しをしていてなかなか物件が見つからず、滞在できる時間が少なくなってきたことで急遽借りたお墓を潰して建てられたマンションで、周りもお墓に囲まれています。
不動産屋からは「事故物件ではないが、お墓に囲まれたマンションならあります」と勧められています。
- 古地図を見ると100年前から2008年頃まではこのマンションが建っている場所も墓地であったことがわかる。
- ユタに「あの場所は御嶽(うたき)があった場所で、下から邪悪なものが出ている。引っ越さないと病気になるか事故に遭うか、人気がなくなる」と言われる。
10軒目「沖縄 3LDK」

10軒目 | 詳細 |
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所在地 | 沖縄 |
間取り | 3LDK |
家賃 | 53,000円 |
契約期間 | 2019年12月~2021年10月 |
曰く | おばけマンション |
沖縄一幽霊が出ると言われるマンションで、古地図をみると元々お墓があり、跡地に建てられたマンション。
- この部屋で泊まる初日、テレビ番組で定点撮影することになった。その時のカメラ映像には深夜2時に突然起き上がり「なんやねん…」と言ってまた寝始め、3時頃に壁が「ドンッ」と叩かれたような音が聞こえた直後、寝ているタニシさんの頭が振り子のように約1分間痙攣が起こった。本人は映像を観て初めてこのことを知る。
まとめ
タニシさんは事故物件に住みながら、日常的に全国各地の心霊スポット巡りもしていてこれまでに500箇所以上を周っており、事故物件や心霊スポットでの体験談を綴った本も発売されているので、気になる方は読んでみてください。
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