【怪談本】三木大雲「続・怪談和尚の京都怪奇譚」を忖度なしで徹底レビュー!

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僕は昔から怪談が大好きで、洒落怖・怪談番組・怪談動画・怪談イベント・怪談大会・怪談本などを通じて一年中怪談を楽しんでおり、これまでに数千話の怪談を読んだり聞いたりしてきました。

とくに怪談本は毎月のように購入し読んでいるため、本の購入を悩んでいる方の参考になればと思い、自分用の記録も兼ねて、実際に読んだ怪談本のレビューを残しておこうと思います。

過去に読んでレビューをしてない本も大量にありますが、もう一度読んでレビューするのは時間的に難しいため、過去に読んだ本に関しては気が向いたらレビューを行います。

今回は、三木大雲さんの「続・怪談和尚の京都怪奇譚」をレビューしていきます。

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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怪談の評価基準

怪談の評価基準

怪談の好みは人それぞれありますが、僕の場合は以下の基準で評価を行います。

プラス評価マイナス評価
リアリティがある
単純に怖い
不気味な雰囲気がある
不思議で謎めいている
何かロマンを感じる
興味深い
ワクワクして面白い
感動する
創作感が強い
話に矛盾がある
脚色しすぎている
ありきたり
どこかで聞いたことがある
読んでも何も感じない
単純につまらない

まず大前提として、僕は本当にあった怪異や不思議な出来事を語る「実話怪談」が好きなので、あまりにも現実離れし過ぎている話や、矛盾がある怪談は評価が低くなります。

また著者の地位・知名度・人気度・好感度などには一切忖度せず、レビューを読んでくれる方の参考になるように、純粋に本の内容だけを見て厳しくレビューを行います。

基本的に僕の評価は少し厳し目なので、通販サイトのレビューよりも点数が低くなる傾向があります。

「続・怪談和尚の京都怪奇譚」レビュー

三木大雲の「続・怪談和尚の京都怪奇譚」
著者三木大雲
出版元文春文庫
発売日2019/8/6
話数23話収録
Amazon評価 4.5
著者情報:三木大雲

京都の寺院の次男として生まれる。多くの寺院で修行を積み、2005年京都の光照山蓮久寺の第38代住職に就任。怪談を切り口にしたわかりやすい「怪談説法」を確立する。京都日蓮宗布教師会法話コンクール最優秀賞受賞。2014年「稲川淳二の怪談グランプリ」優勝。2018年”最恐”怪談師決定戦「怪談王」優勝。OKOWAチャンピオンシップ初代チャンピオン。

収録されている怪談のタイトルと一話ごとの評価は以下の通りです。

一応どんな話だったのかジャンルを表記していますが、人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程

スクロールできます
タイトルジャンル評価
#1ノック怖い 3.5
#2映画サークル怖い 3.5
#3あっち怖い 3.5
#4パン屋さん不思議 3.5
#5お札怖い 3.5
#6行列で歩く幽霊不思議 3.0
#7お題目菩薩さま不思議 4.0
#8あげた薬指不思議 4.0
#9クマのくーさん その一イイ話 4.0
#10クマのくーさん その二イイ話 5.0
#11リボン怖い 4.0
#12レンタル彼女怖い 3.5
#13頭痛怖い 3.5
#14怖い 3.5
#15怖い 3.5
#16ペット霊園不思議 3.5
#17シェアハウス怖い 3.5
#18弁護士不思議 3.5
#19こけしお母さんイイ話 3.5
#20右手怖い 3.0
#21船岡山公園怖い 3.5
#22悪ふざけ怖い 3.5
#23自殺志願者イイ話 3.5
タイトルジャンル評価
#1ノック怖い 3.5
#2映画サークル怖い 3.5
#3あっち怖い 3.5
#4パン屋さん不思議 3.5
#5お札怖い 3.5
#6行列で歩く幽霊不思議 3.0
#7お題目菩薩さま不思議 4.0
#8あげた薬指不思議 4.0
#9クマのくーさん その一イイ話 4.0
#10クマのくーさん その二イイ話 5.0
#11リボン怖い 4.0
#12レンタル彼女怖い 3.5
#13頭痛怖い 3.5
#14怖い 3.5
#15怖い 3.5
#16ペット霊園不思議 3.5
#17シェアハウス怖い 3.5
#18弁護士不思議 3.5
#19こけしお母さんイイ話 3.5
#20右手怖い 3.0
#21船岡山公園怖い 3.5
#22悪ふざけ怖い 3.5
#23自殺志願者イイ話 3.5

印象的だった怪談

印象的だった怪談

印象的だった怪談を1話ピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。

お題目菩薩さま

三木さんが蓮久寺に来る前の3年間は、生活が苦しく、光熱費も払えないような状況でした。

そんな極貧の生活は、三木さんの心さえ蝕み、この世には神や仏など存在しないのではないかとさえ思えて来ました。

今日の食事すらどうしようかと悩んでいた頃、京都府北部のとあるお寺に、”一生に一度だけ希望を叶えてくださる菩薩さまがおられる”という噂を耳にします。

困窮する生活からなんとか抜け出したかった三木さんは、さっそく、このお寺を訪ねてみることにしました。

そこでは昔から脈々と続いている、村のある風習があるのだった。

まとめ

がお的総合評価 4.5

「続・怪談和尚の京都怪奇譚」は、三木さんの2冊目となる著書で23話収録されています。

前作同様にただ怖いだけでなく、怪談を通して”こんな学びがあるよね”という怪談説法になっています。

前作の内容も良かったですが、今作は前作以上に興味深い話が多く、また一話一話の内容が濃くて長い話がほとんどなので、読み応えも十分で非常に楽しめました。

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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