【怪談本】三木大雲「怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇」を忖度なしで徹底レビュー

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怪談本のレビュー企画、今回は三木大雲さんの「怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇」をレビューします。

もくじ

「京都怪奇譚 幽冥の門篇」レビュー

三木大雲さんの著書「京都怪奇譚 幽冥の門篇」
タイトル京都怪奇譚 幽冥の門篇
著者三木大雲
出版元文春文庫
発売日2021/08/03
話数20話(229ページ)
Amazon評価 4.5
著者情報:三木大雲

京都の寺院の次男として生まれる。多くの寺院で修行を積み、2005年京都の光照山蓮久寺の第38代住職に就任。怪談を切り口にしたわかりやすい「怪談説法」を確立する。京都日蓮宗布教師会法話コンクール最優秀賞受賞。2014年「稲川淳二の怪談グランプリ」優勝。2018年”最恐”怪談師決定戦「怪談王」優勝。OKOWAチャンピオンシップ初代チャンピオン。

怪談は一話ごとに評価をしていきますが、基本的な評価基準は以下です。

プラス評価
マイナス評価
  • リアリティーがある
  • ゾクゾクして怖い
  • 何だか不気味
  • ジーンと感動する
  • ワクワクして面白い
  • ロマンを感じる
  • 想像を掻き立てられる
  • 興味深い
  • 創作感が強い
  • 脚色感が強い
  • ありきたりである
  • どこかで聞いたことがある
  • 読んでも何も感じない
  • 単純につまらない

収録されている怪談と一話ごとの評価は以下ですが、ジャンルは人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程度に捉えてください。

スクロールできます
タイトルジャンル評価
#1蓮久寺不思議 3.5
#2山の中の墓地不思議 3.5
#3引っ越し怖い 3.5
#4呪いの木切ない 3.5
#5ソロキャンプ切ない 3.5
#6苦情不思議 3.5
#7後悔不思議 4.0
#8夢の絵感動 5.0
#9迷子センター不思議 4.0
#10「死んでます?」怖い 3.5
#11踏みつける足不思議 3.5
#12家内切ない 3.5
#13知識人不思議 3.5
#14お母さんのおかゆ良い話 3.5
#15ひな人形良い話 3.5
#16謎の看護師さん切ない 3.5
#17夜釣り不思議 3.5
#18朝生不思議 3.5
#19怖がり怖い 3.5
#20子供の能力不思議 4.0

ピックアップ

ここでは印象的だった怪談をピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。

夢の絵

目の不自由な大橋さんは夢の中で、フリーマーケットなのか、手作り市のような所を歩いている夢を何度も見るという。

夢の中の大橋さんは、目が見えているようで、白状(目の不自由な方が持つ白い杖)も何も持っていません。

フリーマーケットの中を歩いていると、色々な人が「○○買いませんか?」と店先で呼び込みをしています。

そんな中、ベレー帽を被って、絵を描いている人がいたそうで、その方と目が会うと、「よかったらこの絵を買ってもらえませんか?」と言われたので、大橋さんが「じゃあ、その絵を見せてください」と近くまで行こうとすると、毎回そこで夢から覚めてしまうのだそうです。

そんなある日、ついに大橋さんは夢の中で絵を見せてもらえたそうで、「その絵を見てなぜか涙が出た。たぶん感動したのだろうけど、どんな絵だったのかは全く覚えていないんだ」という。

大橋さんはすごくリアルな夢だったこともあり、本当に夢の中で見た場所があるのではないかと考え、ボランティアで面倒を見てくれている方と夢の場所を探しに行くのだが…。

まとめ

がお的総合評価 4.0

「怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇」は三木さんの4冊目の著書です。

4冊目ともなれば多少ネタ切れしてきてもおかしくありませんが、三木さんの怪談は平凡でありきたりな怪談、いわゆるページを埋めるだけのハズレ怪談がありません。

また各怪談の最後には、その怪談から得られる教訓を入れているので、怪談本なのにただ幽霊が出てきて怖いだけでなく、「なるほどなー」といろいろ考えさせられます。

本に収録されている内容は、基本的には三木さんのお寺に相談されに来た方の体験談なので、普通の怪談師の方からは出てこない話がたくさんあり非常に楽しめました。

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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