怪談本のレビュー企画、今回は「怪談最恐戦2019」をレビューしていきます。
「怪談最恐戦2019」レビュー
タイトル | 怪談最恐戦2019 |
著者 | 共著 |
出版元 | 竹書房 |
発売日 | 2020/3/28 |
話数 | 38話(221ページ) |
Amazon評価 | 3.8 |
怪談は一話ごとに評価をしていきますが、基本的な評価基準は以下です。
収録されている怪談と一話ごとの評価は以下ですが、ジャンルは人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程度に捉えてください。
タイトル | ジャンル | 評価 | |
---|---|---|---|
#1 | 山のひと | 怖い | 3.5 |
#2 | 上階の女の子 | 怖い | 3.5 |
#3 | ある怪談の余波 | 怖い | 3.0 |
#4 | 家族石 | 怖い | 3.5 |
#5 | 異音 アフレコ現場にて | 怖い | 3.0 |
#6 | 引っ越し | 怖い | 3.0 |
#7 | 喫煙室 | 不思議 | 3.0 |
#8 | 事故物件 | 怖い | 2.5 |
#9 | 花束 | 怖い | 3.0 |
#10 | 鉄臭い | 怖い | 3.0 |
#11 | 友人からの呼び出し | 怖い | 3.0 |
#12 | 生贄 | 怖い | 3.0 |
#13 | 除霊方法 | 怖い | 3.5 |
#14 | 身代わり | 怖い | 3.5 |
#15 | よだれ | 怖い | 3.0 |
#16 | 臍の緒 | 怖い | 3.0 |
#17 | 宇土殺 | 怖い | 3.0 |
#18 | 磁力 | 怖い | 3.0 |
#19 | 牛のキーホルダー | 怖い | 3.0 |
#20 | 話が違う | 怖い | 2.5 |
#21 | 赤い顔 | 怖い | 3.0 |
#22 | 夢 | 怖い | 3.0 |
#23 | ご遺体 | 怖い | 3.5 |
#24 | 私のもん | 怖い | 3.5 |
#25 | 家族の絆 | 怖い | 3.5 |
#26 | お祖母ちゃんとの思い出 | 怖い | 3.5 |
#27 | 怪談二話 | 怖い | 3.5 |
#28 | 仕事の夢 | 不思議 | 3.0 |
#29 | 一幡様 | 不思議 | 3.0 |
#30 | オーバーラン | 不思議 | 3.0 |
#31 | 鬼 | 不思議 | 3.0 |
#32 | 血の契り | 不思議 | 3.0 |
#33 | 製本屋 | 怖い | 3.0 |
#34 | 黒い影 | 不思議 | 2.5 |
#35 | 二人目の彼女 | 不思議 | 3.0 |
#36 | ワンピースとおじさん | 不思議 | 2.5 |
#37 | 行き着く | 不思議 | 2.5 |
ピックアップ
ここでは印象的だった怪談をいくつかピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。
家族石
竹田さんには古い付き合いの友人がおり、その友人がある日「大変なことになった、助けてくれ」という電話をしてきた。
驚いて友人の家へ行くと、彼が深刻な表情で、「俺の家族ってさ、俺と嫁さんと五歳の娘の三人だろう?なのに、先週から突然、子供が一人増えたんだ」と真顔で言ってきた。
ただ友人は、「その理由に心当たりがある」とも言う。
友人は登山が好きなのだが、先日、山へ行った時、山肌の岩壁の中にくり抜かれた小さなほらを見つけたという。中を覗き込むと、こぶし大程度のツルツルとした石が二十個ほど並べられていた。
石の表面には、「父・母・子」という文字がそれぞれに彫られている。
用途もわからないうえ、とにかく気味悪く感じたが、その一方で面白いものを見つけたという思いもあり、記念にひとつ「子」と書かれた石を持って帰ってしまったのである…。
まとめ
がお的総合評価 | 3.0 |
今作は26話まで「怪談最恐戦2019」の予選と本戦で語られた話がピックアップされており、27話に前回チャンピオンのありがとうぁみさんの怪談で、以降は投稿作品という構成でした。
個人的には4点を超える話はありませんでしたが、トーナメント式の大会で語られた話ということで、それなりのレベルの話がいくつもありました。
普段大会でどんな怪談が語られているのか興味がある方は、読むと雰囲気を感じられるかもしれません。
レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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