僕は昔から怪談が大好きで、洒落怖・怪談番組・怪談動画・怪談イベント・怪談大会・怪談本などを通じて一年中怪談を楽しんでおり、これまでに数千話の怪談を読んだり聞いたりしてきました。
とくに怪談本は毎月のように購入し読んでいるため、本の購入を悩んでいる方の参考になればと思い、自分用の記録も兼ねて、実際に読んだ怪談本のレビューを残しておこうと思います。
過去に読んでレビューをしてない本も大量にありますが、もう一度読んでレビューするのは時間的に難しいため、過去に読んだ本に関しては気が向いたらレビューを行います。
今回は、深津さくらさんの「怪談びたり」をレビューしていきます。
レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。
怪談の評価基準
怪談の好みは人それぞれありますが、僕の場合は以下の基準で評価を行います。
プラス評価 | マイナス評価 |
---|---|
リアリティがある 単純に怖い 不気味な雰囲気がある 不思議で謎めいている 何かロマンを感じる 興味深い ワクワクして面白い 感動する | 創作感が強い 話に矛盾がある 脚色しすぎている ありきたり どこかで聞いたことがある 読んでも何も感じない 単純につまらない |
まず大前提として、僕は本当にあった怪異や不思議な出来事を語る「実話怪談」が好きなので、あまりにも現実離れし過ぎている話や、矛盾がある怪談は評価が低くなります。
また著者の地位・知名度・人気度・好感度などには一切忖度せず、レビューを読んでくれる方の参考になるように、純粋に本の内容だけを見て厳しくレビューを行います。
基本的に僕の評価は少し厳し目なので、通販サイトのレビューよりも点数が低くなる傾向があります。
「怪談びたり」レビュー
著者 | 深津さくら |
---|---|
出版元 | 二見書房 |
発売日 | 2020/6/26 |
話数 | 43話収録 |
Amazon評価 | 4.2 |
大学時代に美術と実話怪談を研究し、2018年より怪談師として活動開始。関西を中心にイベント・メディア出演を行っている。OKOWAチャンピオンシップ2019ベスト4。
収録されている怪談のタイトルと一話ごとの評価は以下の通りです。
一応どんな話だったのかジャンルを表記していますが、人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程
タイトル | ジャンル | 評価 | |
---|---|---|---|
#1 | 宮崎のマンション | 怖い | 4.0 |
#2 | 塩 | 怖い | 3.0 |
#3 | 兄の部屋 | 不思議 | 3.5 |
#4 | 古い家の子供 | 怖い | 3.5 |
#5 | 三兄弟 | 不思議 | 3.0 |
#6 | Y字路の家 | 不思議 | 3.0 |
#7 | 田中家 | 不思議 | 3.5 |
#8 | 大きな皿 | 不思議 | 3.0 |
#9 | 羽の向こう | 怖い | 3.5 |
#10 | カラーひよこ | 不思議 | 3.0 |
#11 | アニメーション | 不思議 | 3.0 |
#12 | 研究所 | 怖い | 3.5 |
#13 | 回廊 | 切ない | 3.5 |
#14 | ビジネスホテル | 怖い | 3.0 |
#15 | 僧侶とホテル | 怖い | 3.0 |
#16 | 雨音 | 不思議 | 3.0 |
#17 | 古民家喫茶 | 怖い | 3.5 |
#18 | アーケード | 寂しい | 5.0 |
#19 | 美容室 | 怖い | 3.5 |
#20 | 古い振り袖 | 不思議 | 3.5 |
#21 | 絵馬 | 不思議 | 3.0 |
#22 | 運搬 | 不思議 | 3.0 |
#23 | 変な電話 | 怖い | 3.0 |
#24 | 怪談会 | 不思議 | 3.0 |
#25 | 鴨川の飛び石 | 怖い | 3.0 |
#26 | おきてと指輪 | 怖い | 3.5 |
#27 | 幽霊の感触 | 怖い | 3.0 |
#28 | 夜釣り | 怖い | 3.0 |
#29 | 清滝 | 怖い | 3.5 |
#30 | 村のトンネル | 不思議 | 3.0 |
#31 | カーブ | 怖い | 3.0 |
#32 | 小さな墓 | 怖い | 3.5 |
#33 | 黒い車 | 不思議 | 3.0 |
#34 | 呼び声 | 不思議 | 3.5 |
#35 | 遊園地の写真 | 怖い | 3.5 |
#36 | 実家の心霊写真 | 不思議 | 3.5 |
#37 | ファインダー | 不思議 | 4.0 |
#38 | ある動画 | 怖い | 3.0 |
#39 | おまじない | 怖い | 3.0 |
#40 | 僧侶と猫 | 怖い | 3.0 |
#41 | インターホン | 不思議 | 3.5 |
#42 | 百合の花 | 不思議 | 3.5 |
#43 | 離別 | 不思議 | 3.5 |
タイトル | ジャンル | 評価 | |
---|---|---|---|
#1 | 宮崎のマンション | 怖い | 4.0 |
#2 | 塩 | 怖い | 3.0 |
#3 | 兄の部屋 | 不思議 | 3.5 |
#4 | 古い家の子供 | 怖い | 3.5 |
#5 | 三兄弟 | 不思議 | 3.0 |
#6 | Y字路の家 | 不思議 | 3.0 |
#7 | 田中家 | 不思議 | 3.5 |
#8 | 大きな皿 | 不思議 | 3.0 |
#9 | 羽の向こう | 怖い | 3.5 |
#10 | カラーひよこ | 不思議 | 3.0 |
#11 | アニメーション | 不思議 | 3.0 |
#12 | 研究所 | 怖い | 3.5 |
#13 | 回廊 | 切ない | 3.5 |
#14 | ビジネスホテル | 怖い | 3.0 |
#15 | 僧侶とホテル | 怖い | 3.0 |
#16 | 雨音 | 不思議 | 3.0 |
#17 | 古民家喫茶 | 怖い | 3.5 |
#18 | アーケード | 寂しい | 5.0 |
#19 | 美容室 | 怖い | 3.5 |
#20 | 古い振り袖 | 不思議 | 3.5 |
#21 | 絵馬 | 不思議 | 3.0 |
#22 | 運搬 | 不思議 | 3.0 |
#23 | 変な電話 | 怖い | 3.0 |
#24 | 怪談会 | 不思議 | 3.0 |
#25 | 鴨川の飛び石 | 怖い | 3.0 |
#26 | おきてと指輪 | 怖い | 3.5 |
#27 | 幽霊の感触 | 怖い | 3.0 |
#28 | 夜釣り | 怖い | 3.0 |
#29 | 清滝 | 怖い | 3.5 |
#30 | 村のトンネル | 不思議 | 3.0 |
#31 | カーブ | 怖い | 3.0 |
#32 | 小さな墓 | 怖い | 3.5 |
#33 | 黒い車 | 不思議 | 3.0 |
#34 | 呼び声 | 不思議 | 3.5 |
#35 | 遊園地の写真 | 怖い | 3.5 |
#36 | 実家の心霊写真 | 不思議 | 3.5 |
#37 | ファインダー | 不思議 | 4.0 |
#38 | ある動画 | 怖い | 3.0 |
#39 | おまじない | 怖い | 3.0 |
#40 | 僧侶と猫 | 怖い | 3.0 |
#41 | インターホン | 不思議 | 3.5 |
#42 | 百合の花 | 不思議 | 3.5 |
#43 | 離別 | 不思議 | 3.5 |
印象的だった怪談
印象的だった怪談を1話ピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。
宮崎のマンション
大学の卒業式を終えた下田さんは、就職先である大阪への引っ越しを控え、のんびりと転居の準備を進めていた。
あらかた引っ越しの準備が終わると、家にいてもすることがないので、下田さんは当て所なく散歩に出た。
数日前に卒業した大学のキャンパスを歩いていると、同じように暇をしていた同級生の佐藤に出くわし、下田さんの自宅でお酒でも飲もうということになった。
スーパーで酒やつまみを買い込みマンションへ戻る頃には、すっかり日が暮れていた。
二人はマンションの共用階段を三階まで上がり、夜風の抜ける暗い廊下を端の自室まで歩く。
玄関扉が並ぶ見慣れた風景の中にふと違和感を覚えた。
まとめ
がお的総合評価 | 4.0 |
---|
「怪談びたり」は、深津さくらさんの初単著で43話収録されています。
現在第一線で活躍されている方たちと比べて”怪談師歴”は短いですが、他にはない深津さんならではの優しい言葉遣いだったり、想像を掻き立てられる表現が魅力的でした。
内容的には飛びきり怖い話は少なめでしたが、読んだあとにほっこりしたり、少し寂しくなったり、心温まる不思議な話がいくつもあり非常に楽しめました。
レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。
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