【怪談本】匠平「北縁怪談」を忖度なしで徹底レビュー!

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僕は昔から怪談が大好きで、洒落怖・怪談番組・怪談動画・怪談イベント・怪談大会・怪談本などを通じて一年中怪談を楽しんでおり、これまでに数千話の怪談を読んだり聞いたりしてきました。

とくに怪談本は毎月のように購入し読んでいるため、本の購入を悩んでいる方の参考になればと思い、自分用の記録も兼ねて、実際に読んだ怪談本のレビューを残しておこうと思います。

過去に読んでレビューをしてない本も大量にありますが、もう一度読んでレビューするのは時間的に難しいため、過去に読んだ本に関しては気が向いたらレビューを行います。

今回は、匠平さんの「北縁怪談(ほくえんかいだん)」をレビューしていきます。

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

タップできる目次

怪談の評価基準

怪談の評価基準

怪談の好みは人それぞれありますが、僕の場合は以下の基準で評価を行います。

プラス評価マイナス評価
リアリティがある
単純に怖い
不気味な雰囲気がある
不思議で謎めいている
何かロマンを感じる
興味深い
ワクワクして面白い
感動する
創作感が強い
話に矛盾がある
脚色しすぎている
ありきたり
どこかで聞いたことがある
読んでも何も感じない
単純につまらない

まず大前提として、僕は本当にあった怪異や不思議な出来事を語る「実話怪談」が好きなので、あまりにも現実離れし過ぎている話や、矛盾がある怪談は評価が低くなります。

また著者の地位・知名度・人気度・好感度などには一切忖度せず、レビューを読んでくれる方の参考になるように、純粋に本の内容だけを見て厳しくレビューを行います。

基本的に僕の評価は少し厳し目なので、通販サイトのレビューよりも点数が低くなる傾向があります。

「北縁怪談」レビュー

匠平さんの著書「北縁怪談」
著者匠平
出版元竹書房
発売日2020/10/29
話数29話収録
Amazon評価 4.3
著者情報:匠平

北海道江別市生まれのプロ怪談師。地元の高校を卒業後、当初は専門学校を経て整体師として勤務するが、その後、札幌すすきのにオープンした日本で唯一の怪談ライブバー「スリラーナイト」に語り手として転職。現在は怪談師として、札幌と東京の歌舞伎町にある同店の2号店を往復する多忙な日々を送りつつ、怪談最恐戦やOKOWAなど各地のイベントや大会にも参加している。

収録されている怪談のタイトルと一話ごとの評価は以下の通りです。

一応どんな話だったのかジャンルを表記していますが、人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程度にしてください。

スクロールできます
タイトルジャンル評価
#1中央区円山のMマンション怖い 3.0
#2H和の滝の人たち怖い 3.0
#3オロロンラインで憑いたもの怖い 2.5
#4イタンキ浜の記憶怖い 3.5
#5光の玉の正体怖い 2.5
#6ホテルRの怪異怖い 2.5
#7G稜郭公園から来た女怖い 4.0
#8帰り道のW緑地怖い 3.0
#9護ってくれているイイ話 4.0
#10洗濯ネットを揺らすのは不思議 2.0
#11K小学校に今もいる怖い 3.5
#12ローカルアイドルのガチファン怖い 3.0
#13魂だと思う不思議 3.0
#14夏休みの夜遊び不思議 3.0
#15天使の手イイ話 4.0
#16勘違いおもしろ 3.0
#17半分と半分怖い 3.5
#18H病院で喰われた話怖い 3.5
#19鍋パーティーで知ったこと怖い 3.5
#20呪いの人形怖い 3.0
#21猿鬼イイ話 4.0
#22あの夜のなにか怖い 3.5
#23前方不注意怖い 3.0
#24互いに見ている怖い 3.5
#25三笠の賽の河原不思議 3.0
#26赤い傘とK団地怖い 3.0
#27T北高校の廊下怖い 3.0
#28廃墟に棲む白い影怖い 3.5
#29深夜の店に響く怪異怖い 3.5
タイトルジャンル評価
#1中央区円山のMマンション怖い 3.0
#2H和の滝の人たち怖い 3.0
#3オロロンラインで憑いたもの怖い 2.5
#4イタンキ浜の記憶怖い 3.5
#5光の玉の正体怖い 2.5
#6ホテルRの怪異怖い 2.5
#7G稜郭公園から来た女怖い 4.0
#8帰り道のW緑地怖い 3.0
#9護ってくれているイイ話 4.0
#10洗濯ネットを揺らすのは不思議 2.0
#11K小学校に今もいる怖い 3.5
#12ローカルアイドルのガチファン怖い 3.0
#13魂だと思う不思議 3.0
#14夏休みの夜遊び不思議 3.0
#15天使の手イイ話 4.0
#16勘違いおもしろ 3.0
#17半分と半分怖い 3.5
#18H病院で喰われた話怖い 3.5
#19鍋パーティーで知ったこと怖い 3.5
#20呪いの人形怖い 3.0
#21猿鬼イイ話 4.0
#22あの夜のなにか怖い 3.5
#23前方不注意怖い 3.0
#24互いに見ている怖い 3.5
#25三笠の賽の河原不思議 3.0
#26赤い傘とK団地怖い 3.0
#27T北高校の廊下怖い 3.0
#28廃墟に棲む白い影怖い 3.5
#29深夜の店に響く怪異怖い 3.5

印象的だった怪談

印象的だった怪談

印象的だった怪談を1話ピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。

猿鬼

ある男性がやたらついていない時期があり、知り合いの霊媒師的な活動もしている占い師の方に相談したところ、「猿鬼」という猿の姿をした妖怪が憑いていると言われる。

「猿鬼」の額には普段は閉じている第三の目があり、この目が開くと近くにいる生物の命を奪ってしまうというが、その占い師の話では「あなたに猿鬼が憑いてから、すでに三回も目が開けられている。しかし、その三回ともあなたは何者かに守られている」という。

そしてこの話を聞いた男性には、ある思い当たる出来事があった…。

まとめ

がお的総合評価 3.5

「北縁怪談」は匠平さんの単著で、29話収録されています。

少し気になったのが、怪談の冒頭部分に「○○の体で読んでもらいたい」や「○○目線でまとめた」と書かれていることが多く、もう少し導入部分をどうにかできなかったのかなと思いました。

たとえば怪談の”実話感”を増すためには「これは僕が○○の頃に○○で知り合った○○という30代の男性から聞いた話だ。」や「これは○年前に僕が○○に行った時に知り合った○○という20代の女性から聞いた話です。」みたいに、いつどこで誰から聞いた話なのかを紹介するのはいいです。

しかし「○○の体で読んでもらいたい」というのは、わざわざ書かなくても「○○の体」になるように文章を書けばいいのではないかと思います。

とは言ってもAmazonでの評価も高いですし、僕個人としても”身の毛がよだつ”とか”ゾクッとする”ほど怖い話はありませんでしたが、怖い話を中心にイイ話や不思議な話も散りばめられており楽しめました。

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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