【怪談本】住倉カオス「百万人の怖い話」を忖度なしで徹底レビュー!

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僕は昔から怪談が大好きで、洒落怖・怪談番組・怪談動画・怪談イベント・怪談大会・怪談本などを通じて一年中怪談を楽しんでおり、これまでに数千話の怪談を読んだり聞いたりしてきました。

とくに怪談本は毎月のように購入し読んでいるため、本の購入を悩んでいる方の参考になればと思い、自分用の記録も兼ねて、実際に読んだ怪談本のレビューを残しておこうと思います。

過去に読んでレビューをしてない本も大量にありますが、もう一度読んでレビューするのは時間的に難しいため、過去に読んだ本に関しては気が向いたらレビューを行います。

今回は、住倉カオスさんの「百万人の怖い話」をレビューしていきます。

発売日:2016/03/29│223ページ│35話収録

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

タップできる目次

怪談の評価基準

怪談の評価基準

怪談の好みは人それぞれありますが、僕の場合は以下の基準で評価を行います。

プラス評価マイナス評価
リアリティがある
単純に怖い
不気味な雰囲気がある
不思議で謎めいている
何かロマンを感じる
興味深い
ワクワクして面白い
感動する
創作感が強い
話に矛盾がある
脚色しすぎている
ありきたり
どこかで聞いたことがある
読んでも何も感じない
単純につまらない

まず大前提として、僕は本当にあった怪異や不思議な出来事を語る「実話怪談」が好きなので、あまりにも現実離れし過ぎている話や、矛盾がある怪談は評価が低くなります。

また著者の地位・知名度・人気度・好感度などには一切忖度せず、レビューを読んでくれる方の参考になるように、純粋に本の内容だけを見て厳しくレビューを行います。

基本的に僕の評価は少し厳し目なので、通販サイトのレビューよりも点数が低くなる傾向があります。

「百万人の怖い話」レビュー

住倉カオスさんの著書「百万人の怖い話」
著者住倉カオス
出版元竹書房
発売日2016/03/29
話数35話収録
Amazon評価 4.0
著者情報:住倉カオス

フォトグラファー・超常現象研究家。出版社のカメラマンとして数々の事件現場や心霊事件取材に携わる。独立後、その経験から「呪霊映像シリーズ」「黒呪霊シリーズ」など多くの心霊DVDをプロデュース。その怪談は、実地の心霊取材に基づく「ドキュメンタリー怪談」とも呼ぶべき独特のスタイルである。Amazon恐怖チャンネル「住倉カオスの怪談★語ルシス」では企画、MCなどを努めている。

収録されている怪談のタイトルと一話ごとの評価は以下の通りです。

一応どんな話だったのかジャンルを表記していますが、人によって「不思議な話」と感じる方もいれば「怖い話」と感じる方もいると思うので、あくまでも参考程度にしてください。

スクロールできます
タイトルジャンル評価
#1私は此処にいる怖い 4.0
#2お祓いの理由怖い 3.5
#3彷徨う飢え怖い 4.0
#4誘う息怖い 3.5
#5カナシバリ怖い 3.5
#6虫の知らせ不思議 3.0
#7見えない友達怖い 3.0
#8柵のある家怖い 3.0
#9新しい車怖い 3.0
#10お盆の海怖い 2.0
#11死に絶える家怖い 3.0
#12水神の使い不思議 3.5
#13べっ甲のメガネ怖い 2.5
#14深海の歌不思議 3.5
#15開かずの間の話怖い 3.5
#16仏間の天井怖い 2.0
#17黒い男とひげの女怖い 3.5
#18偽造心霊写真怖い 3.5
#19不完全なひとりかくれんぼ怖い 3.5
#20友人の行方怖い 2.5
#21廃墟からの土産怖い 3.0
#22逃げ場所怖い 3.0
#23廃病院の写真怖い 2.0
#24三角形の部屋怖い 3.0
#25だいちゃんの話不思議 2.0
#26首のズレた女怖い 3.5
#27ラグビーコートの古ベンチ怖い 3.0
#28床から溢れる水不思議 3.0
#29消えない病院怖い 3.0
#30カメラ通話に映った怨霊怖い 2.5
#31ある絵画の秘密怖い 2.0
#32天井から伸びる手怖い 2.0
#33交差点の思い出怖い 2.0
#34引っ越しの理由怖い 2.0
#35母の除霊怖い 3.0
タイトルジャンル評価
#1私は此処にいる怖い 4.0
#2お祓いの理由怖い 3.5
#3彷徨う飢え怖い 4.0
#4誘う息怖い 3.5
#5カナシバリ怖い 3.5
#6虫の知らせ不思議 3.0
#7見えない友達怖い 3.0
#8柵のある家怖い 3.0
#9新しい車怖い 3.0
#10お盆の海怖い 2.0
#11死に絶える家怖い 3.0
#12水神の使い不思議 3.5
#13べっ甲のメガネ怖い 2.5
#14深海の歌不思議 3.5
#15開かずの間の話怖い 3.5
#16仏間の天井怖い 2.0
#17黒い男とひげの女怖い 3.5
#18偽造心霊写真怖い 3.5
#19不完全なひとりかくれんぼ怖い 3.5
#20友人の行方怖い 2.5
#21廃墟からの土産怖い 3.0
#22逃げ場所怖い 3.0
#23廃病院の写真怖い 2.0
#24三角形の部屋怖い 3.0
#25だいちゃんの話不思議 2.0
#26首のズレた女怖い 3.5
#27ラグビーコートの古ベンチ怖い 3.0
#28床から溢れる水不思議 3.0
#29消えない病院怖い 3.0
#30カメラ通話に映った怨霊怖い 2.5
#31ある絵画の秘密怖い 2.0
#32天井から伸びる手怖い 2.0
#33交差点の思い出怖い 2.0
#34引っ越しの理由怖い 2.0
#35母の除霊怖い 3.0

印象的だった怪談

印象的だった怪談

印象的だった怪談を1話ピックアップして、簡単にあらすじを紹介します。

彷徨う飢え

カオスさんが出版社に勤めていた頃、企画のアイデアに行き詰まった上司の編集長が思いつきで「おい、今度の樹海特集でな”樹海に棲む野生生物の謎”をやることとなったからな。お前樹海に泊まってなんか撮ってこいな」

「そんな簡単に野生の動物が撮れると思っているのだろうか」と呆れたが、過去数回訪れた樹海探索では生き物をほとんど目にしなかったため、興味深い取材であった。

樹海ではカメラの前を何かが通ったら動きを感知し、自動でフラッシュ撮影する装置を設置し、少し離れた場所にテントを張り漆黒の樹海の中、たったひとりで一晩を過ごすことになる。

そしてありえない出来事が起こり、ありえない写真が撮影されてしまう…。

この時に撮影された写真を以前あるイベントで、カオスさんに見せてもらったことがありますが、ものすごい写真でした。

まとめ

がお的総合評価 3.0

「百万人の怖い話」に収録されている話は、24話まではカオスさんが出版社に勤めていた頃の体験談が中心で、25話以降はカオスさんが当時運営していた投稿型怪談ウェブサイト「百万人の怖い話」に投稿された話です。

  • 24話まで:カオスさんの体験談中心
  • 25話以降:投稿怪談

カオスさんが出版社に勤めていた頃の体験談は、実際に起きた事件に関係していたりするため、引き込まれる話が多く非常に興味深かったです。

体験談以外の話の中には「それだけ?」「ありきたりだなぁ」と思う話もあり、良い話と微妙な話のレベル差が結構ありました。

とくに投稿怪談のレベルが低いと感じたので、全話カオスさんの体験談だけにしていれば、おそらく評価はもっと上でした。

発売日:2016/03/29│223ページ│35話収録

レビュー済みの怪談本は以下でまとめています。

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